低燃費タイヤ普及促進のためにラベリング制度が考えられた

タイヤには四大機能と呼ばれている重要な役割があります。
・荷重支持機能
・駆動、制動機能
・進路保持機能
・緩衝機能
上記どれらも重要な役割がありますが、燃費は四大機能に含まれません。

ですが、環境性能の高まりから低燃費タイヤの普及促進のため、商品の特徴をわかりやすくし消費者のタイヤ選びをサポートする目的で制度ができました。

低燃費ラベリング制度の取り組みにはタイヤメーカー大手14社が参画しており、今後のタイヤ選びで重要視されていくことは間違いないでしょう。

ラベリング制度の軸は2つ

タイヤラベリング制度は転がり抵抗性能と、ウェットグリップ性能の2つを重要視しており、
安全性と低燃費を両立したタイヤを低燃費タイヤと定義づけています。

具体的には、転がり抵抗性能がA以上、ウェットグリップ性能がd以上のものを指します。

グレード1アップで燃費1%改善


転がり抵抗性能は燃費の良しあしを判断する指標となっており、転がり抵抗性能がCのタイヤからAAAのタイヤへ変更すると燃費が4%程度改善することになります。

ガソリンが1リットル165円だとすると、燃費が4%改善されることはガソリンが6.6円安くなるのと同義です。
燃費が1リットルあたり10キロで、年間10,000キロ走行される方の場合、年間のガソリン代が6,600円安くなります。

エコタイヤは耐摩耗性能がよく、長持ちすることも多いため、買い替えの出費を考慮してもトータルで節約になる場合も多いです。

安全性も重要


燃費の良いタイヤを作ろうと考えた場合、とにかく路面との摩擦を下げることが重要になってきます。
しかし、路面との摩擦を下げるということはグリップ力を下げることであり、タイヤの四大機能の「駆動、制動機能」「進路保持機能」が十分でないタイヤになってしまいます。

実際にエコタイヤが販売されはじめた当初はグリップ性能が低い商品が多く、エコタイヤは燃費だけと認識されていたこともありました。
そのため、本来相反する要素であるグリップ性能を高め、ユーザーへわかりやすくお伝えするのがウェットグリップ性能なのです。

燃費を優先すれば安全性が下がり、安全性を優先すれば燃費が下がると悩ましいところですが、新素材やトレッドパターンなどの開発が進み近年ではかなりのレベルで両立できるようになってきています。

毎日通勤で使う方におすすめのエコタイヤ3選


毎日通勤や送り迎えなどで使用する場合、雨の日も運転することになります。
転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を両立しているエコタイヤの中でも、どちらかといえばウェットグリップ性能重視のタイヤをおすすめします。

ミニバンやSUVにお乗りの方はプレイズがおすすめ


Plays PX-RVⅡ(プレイズピーエックスアールブイツー)はブリジストンから発売されている低燃費タイヤで、転がり抵抗性能A・ウェットグリップ性能aとどちらも高い性能を持っています。

プレイズはパターンだけでなく、サイド形状も左右非対称を採用して剛性を強化。偏摩耗とふらつきを抑制しています。
また、耐摩耗性向上に寄与するシリカとウェット重視ゴムの組み合わせでウェット性能と転がり抵抗性能を両立することに成功しました。

良いことづくしのプレイズですが、PX-RVⅡはミニバンやSUVなど荷重が高い車(重くてたくさん人が乗るような車)向けに開発されており、
コンパクトカーや軽自動車などにはラインナップが存在しません。
装着できる車種が限られるのはデメリットといえるでしょう。

雨に強いブルーアース


雨に強いタイヤを作る、会社の方針としてウェットグリップへのこだわりを打ち出しているヨコハマタイヤ。
ヨコハマのホームページには、ウェット「a」スペシャルページ、というページが存在するほど、ウェットグリップにこだわっています。

雨にこだわるヨコハマタイヤでおすすめなのが、BluEarth-GT AE51(ブルーアース・ジーティー・エーイーゴーイチ)です。
ブルーアースGTは軽自動車、コンパクトカー、セダンクーペなどに対応しており、転がり抵抗性能がAもしくはAA、ウェットグリップ性能がaとなっています。
転がり抵抗性能はサイズによってAAとAがあるため、タイヤサイズから確認してみてください。
SUV向けのAE61も存在しており、転がり抵抗性能A、ウェットグリップ性能aを両立しています。

コスパの良いタイヤとして評判が良いブルーアースですが、ロードノイズが大きいという口コミも見られ、音を気にする方は注意が必要です。

運転に自信があるならエナセーブもあり


転がり抵抗性能がAAと特化した性能を持つENASAVE EC204(エナセーブイーシーニーマルヨン)もおすすめです。
エナセーブEC204はウェットグリップがcとなっており、ウェットグリップ性能がaやbのタイヤと比べると雨の日の運転には注意が必要です。
その分転がり抵抗性能が良く、耐摩耗性能も高いです。長い期間低燃費の恩恵を受けることができるでしょう。

雨の日でも適切な車間距離をとり、冷静に安全な運転ができる方におすすめです。

まとめ

四大機能と燃費、相反する要素をどこでバランスをとるか、タイヤメーカーも試行錯誤していろいろな商品を作っています。
あなたのライフスタイルや好みを自分で把握し、満足いくタイヤを選べると良いですね。

ちなみに、燃費も大切ですが、筆者はグリップ力が高いタイヤが好みです。

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