オールシーズンならなんでもいいわけではない
画像出典:DUNLOP
オールシーズンタイヤがスタッドレスの代わりになるか心配ではありませんか?
この記事では話題のオールシーズンタイヤ、シンクロウェザーがスタッドレスの代わりになる理由、他のオールシーズンタイヤとシンクロウェザーの違いをタイヤ屋目線で解説します。
オールシーズンタイヤとは?
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オールシーズンタイヤとはドライ、ウェット路面から軽い雪道まで1年を通して使用できるタイヤです。
トレッドパターン(接地面)がV字になっており、回転方向が決まっていることが多いのが特徴で、雪が滅多に降らない地域で年々需要が増えているカテゴリーになります。
万が一の雪への最低限の備えにはなりますが、毎年雪が降る地域では選ばれないというのが今までのオールシーズンタイヤの立ち位置でした。
過去の常識を覆したのが今回紹介するダンロップのシンクロウェザーになります。
スノーフレークマークとアイスグリップシンボル取得!
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他のオールシーズンタイヤとシンクロウェザーの違いは「スノーフレークマーク」と「アイスグリップシンボル」を取得していることです。
スノーフレークマークは冬タイヤ規制対応の証
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スノーフレークマークは欧州基準で冬用タイヤとして認められた証で、高速道路で冬タイヤ規制が出た場合でも走行が可能です。
スノーフレークマークは他のオールシーズンタイヤでも取得していることが多いです。
アイスグリップシンボル取得のオールシーズンタイヤは唯一無二
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アイスグリップシンボルは氷上でも走行できると国連基準で認められた証です。
国連は国際連合の略で、世界のほとんどの国が加入しており、日本よりはるかに雪が降る地域も含まれているため、アイスグリップシンボルの信頼性がわかりますね。
また、アイスグリップシンボルを取得したオールシーズンタイヤはシンクロウェザーのみ(記事執筆時2025年9月)となっており、冬タイヤとしての性能の高さを物語っています。
そしてアイスグリップシンボルを取得していることこそが、他のオールシーズンタイヤと違い、シンクロウェザーがスタッドレスタイヤの代替品として使用できることの証明といえるでしょう。
万能に見えるが、デメリットもある
冬タイヤとして高い性能を持つシンクロウェザーですが、デメリットも存在します。
1つ1つ解説します。
低燃費タイヤとしては平凡な性能
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低燃費ラベリング制度ではラインナップの約7割が、転がり抵抗性能A・ウェットグリップ性能bとなっています。
夏タイヤとしてみれば、転がり抵抗性能Aとウェットグリップaを両立しているタイヤもあります。
さらに2025年にミシュランから発売されたオールシーズンタイヤ、クロスクライメート3は、転がり抵抗性能AA・ウェットグリップ性能bとなっており、エコタイヤとしての性能はクロスクライメート3に劣っています。
エコタイヤとしての性能を重視する方にはシンクロウェザーはおすすめできません。
クロスクライメート3に関してはこちらをご覧ください。
低燃費タイヤラベリング制度についてはこちらの記事をご覧ください。
最新のスタッドレスには勝てない
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シンクロウェザー公式サイトの中で同社のタイヤと比較している動画やデータがあるのですが、比較されているスタッドレスがWM02(ウィンターマックス02)となっています。
ダンロップの最新スタッドレスはWM03(ウィンターマックス03)となっており、ウィンターマックス02から03へ氷上ブレーキ性能が22%向上しているというデータがあります。
シンクロウェザーはウィンターマックス02とほぼ同等の性能を持っているため、最新のスタッドレスと比較すると氷上ブレーキ性能が22%劣ると言い換えることができます。
旧モデルのスタッドレスで安全運転できていた方はシンクロウェザーの氷上・雪上性能で十分満足できますが、雪道の運転に不慣れな方は少しでも性能の高い新型のスタッドレスを使うことをおすすめします。
ちなみに筆者はWM02を使用したことがあるのですが、WM02と同等の性能であれば必要十分だと感じました。
シンクロウェザーはどんな人に向いているか
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上記画像はシンクロウェザー公式サイトから、シンクロウェザーがどのエリアで装着されているかを可視化したマップになります。
赤く染まっているエリアほど多く装着されており、太平洋側の比較的雪が少ないエリアで選ばれていることがわかります。
日本海側でも装着例はありますが、雪に慣れている地域ではスタッドレスへ履き替えるのが常識となっており、オールシーズンタイヤは普及しないのではないかと考えられます。
シンクロウェザーは太平洋側にお住まいの方、旧モデルのスタッドレスでも雪道を上手に走れる方や、保管場所や交換の手間を省きたい方におすすめです。
まとめ
夏用タイヤとしても冬用タイヤとしても十分な性能を持つシンクロウェザー。
言い換えれば夏用と冬用を使い分けるよりかは性能が劣ることになります。
1セットで夏も冬も使えることに意味があり、タイヤの保管や交換のコストを削減したい方には良い選択肢になるでしょう。
シンクロウェザーは認定店でしか購入することができませんが、当店は認定店ですのでご安心ください。
日本海側のよく雪が積もる地域や、オフシーズンのタイヤを保管する場所や手間を惜しまない方にはブリヂストンのWZ-1がおすすめですよ。
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